新型コロナウイルス感染拡大によるオンライン採用の浸透で、企業と学生の対面機会が減り、ミスマッチが起きる懸念が強まっていることが分かった。時事通信社が主要100社に行った新卒採用計画調査によると、2022年春の採用では、過半の53社が採用活動にコロナが「影響する」と回答し、「学生との相互理解が不足する可能性がある」(富士通)といった答えが相次いだ。
 影響ありと回答した企業の多くは、「学生と対面で話す機会が激減した」(東レ)と指摘。この結果、「学生の興味・関心の喚起が困難になった」(マツダ)、「学生の入社動機の形成が難しくなっている」(日本製紙)といい、採用担当者の苦労がうかがえる。
 一方、「影響はない」とする企業は38社と、コロナ禍で手探りを強いられた昨年から増加。「21年採用でノウハウが蓄積した」(NEC)、「オンライン面接で対応可能」(三井物産)といった回答も見られるようになった。
 企業の採用活動は当面、コロナとの共存が求められる。就職情報大手マイナビの高橋誠人編集長は「オンラインでは大企業にエントリーが集中し、企業と学生の偶発的な出会いは生まれにくい」と分析。「企業側はインターンや座談会で一度は学生と直接接触すべきだ」としている。 (C)時事通信社