【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)の欧州医薬品庁(EMA)は31日、英製薬大手アストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチン接種とまれに起きる重篤な血栓症発症の関連をめぐって声明を出し、「年齢や性別、既往歴などの特定のリスク要因は現時点では確認されていない」との見解を示した。
 アストラ製ワクチンについてはドイツが30日、接種後に脳静脈洞血栓症を発症した事例を踏まえて60歳未満への接種の原則停止を決めた。しかし、EMAのクック長官は31日の記者会見で「ワクチンの使用制限を支持するような証拠はない」と強調した。
 EMAは接種後の血栓症発症報告が相次いだアストラ製ワクチンについて18日、「安全で効果的」との結論を下した。ただ、血小板減少を伴うまれな血栓症に関しては「因果関係はあり得る」として分析を続けており、来週の会合で改めて対応を勧告する方針だ。 (C)時事通信社