天皇、皇后両陛下の側近トップの侍従長に1日付で就任した別所浩郎さん(68)。新型コロナウイルス禍で皇室の活動が制限される中、令和の「象徴」の在り方を模索されている天皇陛下に「少しでもお役に立てれば」と意気込む。
 元外務官僚で韓国大使や国連大使を経て、2020年1月から侍従次長。「両陛下は国民の皆さん、特に立場が弱い方々に寄り添いたいというお気持ちが強い。(コロナで)行動が思うようにならない中でいろいろと考えて行動されるお姿を近くで拝見できて感激した」と振り返る。
 令和への代替わりは米国での国連大使時に迎えた。外国人に日本の象徴天皇制を説明したところ、「多くの方々が共感を覚えてくれた」と語る。
 性格を「楽観的」と分析し、「楽観的になりすぎないよう、いつも自らを戒めている」。座右の銘は「信なくば立たず」。外交官としての経験から、「(国同士が)本当に分かり合うには大変な努力を要する」と信頼関係の重要性を説く。01年から小泉純一郎首相(当時)の秘書官を務め、2度の日朝首脳会談に同席した。
 兵庫県出身。趣味は学生時代から続けている能で、鑑賞だけではなく演じることもあり、今も「ほそぼそと続けている」と笑顔を見せた。 (C)時事通信社