【ニューヨーク時事】米株式市場への新規上場ブームが続いている。調査会社によると、1~3月期の上場件数は102件と、ITバブルに沸いた2000年以来、約20年ぶりの高水準となった。新型コロナウイルス危機に対応した米政府の経済対策などを受けて史上最高値圏を推移する好調な株式相場を追い風に、前年同期比で約4倍に増加した。
 米調査会社ルネサンス・キャピタルが、具体的な事業を持たない特別買収目的会社(SPAC)や、証券会社を通さない直接上場を除いて集計した。上場による資金調達額は合計で約403億ドル(4兆4000億円)と、前年同期比で6倍に膨らんだ。
 米国の新規上場の動きは、新型コロナウイルスの感染拡大が本格化した昨春にいったん止まったが、昨年4月以降の株式市場の回復とともに盛り返した。コロナ禍でも需要を伸ばしたハイテク企業と医療関連が上場の半分を占めた。
 規模が最大だったのは、ソフトバンクグループが出資する韓国ネット通販最大手クーパンで、45億5000万ドルを調達した。未公開企業に投資するファンドやベンチャー・キャピタルが、出資先企業の上場により利益を確保するケースが増加した。
 ルネサンス社は、新型コロナワクチンの普及で経済活動が正常化すれば「新規上場企業の業種の多様化が進む」との見解を示した。 (C)時事通信社