日本では今年(2021年)2月に、医療従事者に対する新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチンの先行接種が開始され、4月には高齢者への接種が予定されている。そうした中、日本医学連合会(会長=門田守人氏)は3月22日、「COVID-19ワクチンの普及と開発に関する提言」を公開した。

リスクコミュニケーションや接種後の感染対策の重要性も盛り込む

 今回の提言は、国民にSARS-CoV-2ワクチンについての正しい理解と同ワクチンの安全かつ確実な普及を目的とし、国内でのワクチン開発の促進につながることを期待するものだ。

 提言では日本感染症学会の「COVID-19ワクチンに関する提言」(関連記事:コロナワクチン、新たな重篤な副反応なし)を引用し、有害事象に関する報道の在り方などのリスクコミュニケーションおよび、ワクチン接種後の感染対策の重要性といった項目を追加した。SARS-CoV-2ワクチンとの関連がない有害事象も副反応として報道されるケースが多いことから、リスクコミュニケーションの必要性を挙げている。また、ワクチン開発に当たっては人口ベースのサーベイランスと疾病負担の評価が不可欠とし、効率的なサーベイランス体制の確立が極めて重要としている。

 提言について、同会は「国内外の状況の変化に伴い、今後随時内容を更新していく予定」としている。全文は同会の公式サイトで閲覧可能。

(須藤陽子)