愛知県日進市の病院に内科医として勤務する小池光正さん(70)=同市=が6日、聖火ランナーとして同県大府市を走った。新型コロナウイルスと各地で闘う医療関係者に向け、「コロナに負けず、皆で頑張ろう」という気持ちを走りに込めた。
 小池さんは現在の勤務先で25年以上、地域医療を支えてきた。周囲の勧めもあり「一生の経験に」と思いランナーに応募。当選を喜んだのもつかの間、新型コロナの感染拡大でリレーは1年延期に。その1年間に、状況は深刻さを増した。
 感染への警戒のため、勤務先の病院内は緊張状態が続く。リレーの沿道に多くの人が集まることに不安を感じ、医療従事者として悩むこともあった。それでも、「走ることで医療関係者、大変な状況下で頑張っているスタッフを応援したい。僕の走る姿で皆に元気を与えられたら」という強い気持ちで臨んだ。
 沿道からたくさんの声援を受け、「僕が元気をもらった」と小池さん。「大会に向けた盛り上がりを肌で感じられた」と笑顔で走りを振り返った。
 「一番不安なのは選手の皆さんだ」と、感染状況に振り回される選手らを思いやる。「最終的には『コロナ禍の中で頑張って良い世の中にしたね』と言える大会になってほしい」と願っている。 (C)時事通信社