東京五輪・パラリンピックに出場する日本人選手を対象に、新型コロナウイルスワクチンを優先的に接種する案が政府内で浮上していることが8日、分かった。来日する外国人選手らと接触する機会が多く、安心して大会に臨むことができる環境を整備するのが狙い。ただ、ドーピング規定との関係や体調管理への影響などの課題もある。
 加藤勝信官房長官は同日の記者会見で、「(優先接種に関する)具体的な検討を行っている事実もないし、行う予定も現状ではない」と述べた。しかし、政府関係者は「いつかはやらなければいけない問題だ」と指摘。政府は日本オリンピック委員会(JOC)などの議論を注視し、優先接種の要請があれば、検討に入る方針だ。
 選手へのワクチン接種に関しては、ドーピング規定違反や副反応の可能性も否定できず、選手からの懸念も予想される。優先接種を実施する場合、コーチや大会関係者なども対象とするかも検討課題となる。 (C)時事通信社