【シンガポール時事】シンガポールのヘン・スイキャット副首相兼財務相は8日記者会見し、内定していた次期首相の座を辞退すると表明した。リー・シェンロン第3代首相が新型コロナウイルス収束後にヘン氏に政権を移譲するとの構想が白紙に戻った。
 ヘン氏は書簡で、現時点で自分が首相に就任できる時期が不透明であるのに加え、今年60歳になる年齢も理由として、コロナ後の再建に取り組むにはもっと若い指導者が次期首相にふさわしいとの考えを示した。リー首相は「私心なき決断に感謝する」と述べ、辞退を受け入れた。
 リー政権は2週間以内に内閣改造を行う。ヘン氏は財務相から降板するが、副首相にはとどまる見通し。次期首相候補には、チャン・チュンシン貿易産業相やオン・イェクン運輸相、ローレンス・ウォン教育相ら40代から50代前半の閣僚の名が取り沙汰されている。 (C)時事通信社