参院広島選挙区再選挙と参院長野選挙区補欠選挙の告示後初の日曜日となった11日、与野党幹部が現地入りし、支持を訴えた。新型コロナウイルス感染が再拡大する中、菅義偉首相は「まん延防止等重点措置」の適用地域で不要不急の越境移動自粛を呼び掛けており、12日からの地域拡大を前に「駆け込み」でてこ入れを図った形だ。
 広島市では自民党の岸田文雄前政調会長と公明党の山口那津男代表がそろってマスク姿で選挙カーの上に立った。岸田氏は、再選挙のきっかけとなった2019年参院選をめぐる買収事件について「心からおわびしなければならない」と謝罪。「真の政治の信頼回復を果たさなければならない」と強調した。
 山口氏も陳謝した上で、「今回はさまざまな選挙の前哨戦。何としても勝ち抜かなければならない」と力説した。演説後、山口氏は記者団に、12日以降の応援について「感染防止策に従ってきちんと対応したい」と説明した。
 一方、立憲民主党の枝野幸男代表は広島市で街頭に立ち、感染再拡大や買収事件を「暮らしに目を向けない政治の象徴だ」と指弾。「広島からまっとうな政治を取り戻す第一歩を踏み出そう」と訴えた。続いてマイクを握った国民民主党の玉木雄一郎代表も「政治を変えていこう。その大きなのろしを広島から上げよう」と呼び掛けた。
 枝野氏は玉木氏の到着直前に現場から車で出発。両氏がそろい踏みする場面はなかった。 (C)時事通信社