【ニューヨーク時事】トイレットペーパーや消毒ジェルの次は、トマトケチャップ。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、米国ではさまざまな商品が一時小売店の棚から消えたが、今度は飲食店でケチャップが不足し、消費者も気をもんでいる。
 米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによれば、昨年の米国でのケチャップ販売額は、前年比15%増。また、小袋入りケチャップは昨年1月以降、13%も値上がりした。一部の飲食店は小袋入りが入手できず対応に苦慮しているという。
 米国では昨春以降、コロナで店内飲食が制限されたことに伴い、料理の宅配や持ち帰りが急増。購入者が食べる時に自分で開封する小袋入りケチャップの需要が増えた。店内でも、衛生面への配慮から瓶入りの代わりに使い切りの小袋を提供する動きが広がり、不足に拍車を掛けた。
 米国でシェア7割程度を占める米食品大手クラフト・ハインツは「パンデミック(世界的大流行)の初期から、製造設備に戦略的に投資した」と強調。増産に向けて、生産ライン拡充などに着手しているが、急増する需要には追い付いていない。フライドポテトやホットドッグに欠かせない定番調味料の不足は、しばらく続きそうだ。 (C)時事通信社