厚生労働・文部科学両省は12日、病気の家族の介護や世話を担う18歳未満の子ども「ヤングケアラー」に関する初の実態調査結果をまとめた。中学2年生のうち世話をする家族が「いる」と答えた割合は5.7%。平日1日に世話に費やす時間が7時間以上という負担が重い生徒も1割程度いた。調査結果は同日の両省プロジェクトチーム(PT)に報告された。
 ヤングケアラーは子どもの負担が大きいことが課題となっており、菅義偉首相は3月、支援を表明。PTは5月までに具体策をまとめ、政府の経済財政運営の指針「骨太の方針」に盛り込むことを目指す。
 調査は昨年12月~今年2月、全国の公立中学校に通う2年生や全日制高校の2年生、通信制高校の生徒らを対象にインターネットで実施。中学2年生で5558人、全日制高校の2年生で7407人が回答した。
 中学2年生では、5.7%の319人が世話をする家族が「いる」と回答。頻度は45.1%が「ほぼ毎日」と答え、「週に3~5日」(17.9%)、「週に1~2日」(14.4%)を上回った。平日1日に世話に費やす時間は平均4.0時間。「3時間未満」が42.0%と最も多かったが、11.6%が「7時間以上」だった。
 全日制高校の2年生では4.1%の307人が世話をする家族が「いる」と答え、世話をする頻度は47.6%が「ほぼ毎日」とした。平日1日に世話に費やす時間は平均3.8時間。「7時間以上」は10.7%だった。
 世話をする家族の内訳を複数回答で聞いたところ、「きょうだい」が中2で61.8%、高2で44.3%と最も多く、「父母」「祖父母」が続いた。 (C)時事通信社