東宝が13日発表した2021年2月期連結決算は、売上高に当たる営業収入が前期比27.0%減の1919億円、純利益は59.9%減の146億円となり、減収減益だった。新型コロナウイルス感染拡大で映画館が営業休止に追い込まれるなど苦戦。アニメ映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が公開された昨秋以降は復調したが、補い切れなかった。
 主力の映画事業は、昨年4月の緊急事態宣言に伴う映画館の休業や、その後の席数制限が打撃となった。同年10月以降は「鬼滅」のヒットなどに後押しされ、配給作品の興行収入が前年の同じ時期を大きく上回って推移したが、同事業は7割の営業減益に終わった。
 演劇事業は公演関係者のコロナ感染による一部中止などで低迷し、営業赤字に転落した。
 太古伸幸副社長は13日の記者会見で、「『鬼滅』が公開されて昨年10~12月は信じられないような数字が出た」と振り返った。 (C)時事通信社