白血病などの治療薬「キムリア」の公定価格(薬価)引き下げが、14日の中央社会保険医療協議会(厚生労働相の諮問機関、中医協)で了承された。しかし値下げ後も1患者当たり3264万円と高額で、患者の自己負担には上限があるため、大部分は保険料や公費で賄われる。画期的な治療薬は患者にとって福音だが、医療保険財政を圧迫しかねない状況だ。
 薬価の国内最高額は「脊髄性筋萎縮症(SMA)」の治療薬「ゾルゲンスマ」で、同1億6707万円。キムリアの現行価格は3411万円で、値下げ後も国内で2番目に高い。
 自己負担が3割の人がキムリアを使えば支払額は約1000万円。ただ患者負担に上限を設ける「高額療養費制度」を使うと、年収500万円の人の支払額は約40万円で、残りは保険料や公費の負担となる。 (C)時事通信社