新型コロナウイルス対策を助言する厚生労働省の専門家組織「アドバイザリーボード」は14日、感染拡大が続く関西圏などで「変異株への置き換わりが進んでいる」との見解をまとめた。周辺自治体や東京都、愛知県でも変異株の割合が上昇しているとし、「感染者数の急速な増加に注意が必要」と懸念を示した。
 座長の脇田隆字・国立感染症研究所長は記者会見し、「これまでと比べ、感染者や重症者の増加は非常に速い」と危機感をにじませた。
 専門家組織は、全国の新規感染者数と重症者数がいずれも3月から増加し続けていると分析。特に大阪府、兵庫県については、「医療提供体制が大変厳しい状況」とし、重症者の病床や医療従事者の確保を優先するよう求めた。
 また、感染拡大地域の多くで「20~30代の増加が中心となっている」と指摘。宴会自粛のほか、クラスター(感染者集団)が発生した「昼カラオケ」などのリスクについて、改めて注意喚起する必要があるとした。
 専門家組織によると、13日までの1週間で確認された人口10万人当たりの新規感染者数は、大阪で71.32人、兵庫で38.11人と大幅に増加。東京は24.74人、全国は17.88人だった。 (C)時事通信社
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