新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、大阪府が学校の部活動の原則休止を要請することを決定した。公式戦への出場は容認されるが、大会の開催可否は競技ごとに検討されており、最終学年を迎えた生徒らからは15日、「せめて最後の大会は出たい」と不安の声が上がった。
 大阪市の市立高校でバドミントン部に所属する3年の女子生徒(17)は、昨年の緊急事態宣言で、1学年上の先輩が大会に出られないまま引退したのを悔しい思いで見送った。大型連休中に最後の大会を控える中、顧問から活動自粛の可能性を聞いたという。「せめて最後の大会には出たい」。不安をのぞかせながら朝練に向かった。
 今月、同市内の私立高校に入学し、演劇部に入る予定という1年の女子生徒(15)は、府の休止決定について、「演劇は初めてでとても楽しみなので、早く活動したい」と話した。
 ある府立高校の教頭は「長年練習してきたのに大会に出られなくなるのは残念なことだ」と、公式戦の容認に胸をなで下ろす。「生徒の安全も大事。公式戦のない部活動は休止の方向で検討している」と語った。
 18日から予定されている全国高校総合体育大会(インターハイ)の予選を兼ねた大阪春季サッカー大会は、無観客などの対策を取った上で開催される方向だ。
 大阪市の私立興国高校サッカー部の内野智章監督(41)は「全国大会出場の夢や目標に向け、部員は緊張感を持って感染対策に取り組んでいる」と指摘。今後は練習時間も短縮するといい、「部員が希望を失わないよう最後まで指導したい」と話した。 (C)時事通信社