新型コロナウイルス感染者との濃厚接触を通知するスマートフォン用アプリ「COCOA(ココア)」について、厚生労働省は16日、一連の動作を点検するテストが行われなかったため、不具合が長期間見逃されたとの報告書を公表した。開発体制も不十分だったとし、樽見英樹事務次官と正林督章健康局長を文書による厳重注意とした。
 田村憲久厚労相は閣議後の記者会見で、「発注者としてプロジェクトを適切に管理しておらず、非常に反省せねばならない」と話した。
 不具合があったのはココアのアンドロイド版。昨年9月末に改修版が出て以降、感染者と接触してもスマホに通知が出なくなり、今年2月の修正まで続いた。
 報告書によると、開発当初は試験環境が未整備で限定的な動作テストしか行えなかったが、通知が頻繁に出過ぎて保健所に問い合わせが相次ぐ問題に対応するため、改修を急ぐ必要があった。
 昨年10月に試験環境が整ったが、同省職員の間でテストの重要性が十分認識されず、業者任せになった。他の改修作業が優先されて業者も手が回らず、テストは後回しとなった。 (C)時事通信社