【ワシントン時事】菅義偉首相とバイデン米大統領は16日(日本時間17日未明)、対面による初の首脳会談を開く。これまで長期政権を築いた歴代首相は安定的な日米関係を土台としてきた。首相がバイデン氏と個人的な信頼関係を築き、強固な日米同盟を内外にアピールできるかどうかは今後の政権運営も占う。
 「バイデン氏に自分の政治信条をしっかり伝え、信頼関係を築きたい」。首相は訪米前、周囲にこう語った。安倍晋三前首相とトランプ前大統領のような、気軽に電話ができる関係を念頭に置いているという。
 憲政史上最長の政権を築いた安倍氏はトランプ氏と共通の趣味であるゴルフで親交を深め、「各国首脳の中で、トランプ氏と最も良好な個人的関係を構築した」と評された。
 中曽根康弘首相はレーガン大統領と「ロン・ヤス」と呼び合い、1983年には東京都内の「日の出山荘」に招待。小泉純一郎首相は2001年、大統領専用別荘キャンプデービッドに招かれ、ブッシュ(子)大統領とキャッチボールをするなど、長期政権を築いた首相は米大統領と緊密な関係だった。
 菅首相はバイデン氏にとって初の外国賓客で、日本側が熱望した「一番乗り」を確保した。国内では新型コロナウイルス感染収束のめどは立っておらず、政府対応は「後手」と批判されている。自民党中堅は今回の日米首脳会談について「大統領と直接話せるのは自分だとアピールできる」と期待。年内には衆院選が控えており、首相は政権への追い風としたい考えだ。 (C)時事通信社