【ロンドン時事】フィリップ英殿下の葬儀は、新型コロナウイルス流行下の集会規制に合わせ、参列者が当初予定の800人から30人へと大幅に縮小された。ただ、殿下はもともと壮麗な国葬ではなく、派手さを抑えた家族的な葬儀を希望していた。望みはかなえられた形だ。
 葬儀など殿下の死後の対応は、王室や政府関係者の間で数年をかけて調整され、殿下自身も深く関わってきた。
 英メディアによると、葬儀での歌唱、関わりの深かった海軍の兵による号令ラッパ、祭壇に置かれる記章の種類、さらには遺体を運ぶ車両ランドローバーの改造に至るまで、殿下自身が細かく指示した。妻のエリザベス女王が最終承認した葬儀式典には、コロナ禍で規模こそ縮小されたものの「殿下の意思が強く反映された」(王室関係者)。
 殿下は遺体を一般に公開することを好まなかった。義母エリザベス皇太后が2002年に死去した際、遺体はウェストミンスター・ホールに3日間安置され、推定20万人が訪れたと伝えられている。殿下の葬儀の準備に加わった政府関係者は先に、「彼はあまり大騒ぎを欲していなかった。(葬儀は)極めて家族的なものになるだろう」と英紙に述べていた。 (C)時事通信社