大阪府が緊急事態宣言の発令を要請した20日、幼児を抱える母親や部活動が休止された生徒らからは、未就学児を含む若年層にも感染が広がる変異株を警戒する声が聞かれた。
 生後1カ月の乳児を抱いて大阪城へ散歩に訪れた主婦(30)は「病院に行くのも含めて不安だらけ。電車にも乗らないようにしている」と話す。ウイルスを家に持ち込ませないため、毎日通勤する夫には弁当を持たせ、外食させないようにしているという。
 7カ月の息子を連れて大阪市内の公園を訪れた主婦(34)は、妊娠を機に辞めた仕事への復職を検討していたが、感染への不安から子どもを保育園に預けることにためらいを感じているという。「職場で感染し、子にうつすわけにもいかない。今は外で働くことが怖い」と表情を曇らせた。
 「校内もピリピリしている」。大阪市内の私立高校2年の女子生徒はこの日も学校から感染への注意を促され、緊張感の高まりを実感している。府の要請を受け、所属する軽音楽部も先週から活動を休止しており、「部活は心の癒やしなので、活動できないのはつらい」と話した。
 一方、4月に入学したばかりという女子生徒(15)は、「最初の頃は消毒をしたりして気を付けていたけど、最近は緩くなってきている」と打ち明ける。希望していた放送部の活動が休止となり、「早く部活をやりたい。学校行事もなくなり、プライベートのお出掛けもできない」と不満そうな様子だった。 (C)時事通信社