新型コロナウイルスの感染拡大で公道での聖火リレーが中止となった松山市では21日、松山城下の城山公園で聖火の点火セレモニーが行われた。走行予定だったランナーらは、次のランナーのトーチに火をともす「トーチキス」で聖火をつないだ。
 セレモニーに一般客は入れず、人が集まるのを防ぐため、会場は外から見えないよう白いシートで囲われた。
 式典にはランナー27人が参加。トーチを手に数歩ずつ歩き、次のランナーが持つトーチに火をともした。最後に元マラソン選手の土佐礼子さん(44)が、ステージ上に設置された聖火台に点火した。
 ランナーのスポーツクライミング選手、大政涼さん(18)は「走りたい気持ちは大きかったが、セレモニーだけでも開いてもらえ、火をつなぐことができて良かった」と語った。土佐さんは「こういった事態になるのは仕方ない。アテネ五輪に出場していたので、アテネから来た聖火を地元でつなげて幸せだ」と笑顔を見せた。 (C)時事通信社