日本イーライリリーは本日(4月23日)、経口JAK阻害薬バリシチニブ(商品名オルミエント)が「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による肺炎(ただし、酸素吸入を要する患者に限る)」の適応追加承認を取得したと発表した。中等症〜重症の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者に対し、レムデシビルとの併用で4mgを1日1回、14日間まで投与する。日本におけるCOVID-19の治療薬としては、レムデシビル、デキサメタゾンに続き3剤目となる。

臨床試験では1,000例超で検証

 JAK阻害薬は、炎症性サイトカインに付随するJAKファミリーを選択的に阻害し、免疫細胞の活性化抑制作用を発揮する。主に関節リウマチ(RA)、炎症性腸疾患(IBD)といった自己免疫疾患の治療で用いられ、バリシチニブは国内で2017年にRA、2020年にはアトピー性皮膚炎に対する適応を取得している。

 COVID-19に対するバリシチニブの有効性は、SARS-CoV-2による肺炎の成人患者1,033例が対象の国際共同第Ⅲ相プラセボ対照試験ACTT-2で検証された。レムデシビル併用下で有効性と安全性を検討したところ、主要評価項目の回復までの期間短縮、副次評価項目の投与開始から15日時点の転帰のいずれにおいても、バリシチニブ群がプラセボ群を有意に上回っていた(関連記事:「米でCOVID-19にバリシチニブ併用を承認」)。

(平山茂樹)