スポーツ庁は23日、2020年度の「体力・運動能力調査」の速報値を公表し、中学、高校生の体力テストの合計点が前年をわずかに下回ったと明らかにした。調査に協力した専門家は、新型コロナウイルス対策による部活動の制限が影響した可能性があるとみている。
 調査は6~79歳の男女が対象で、上体起こしや持久走などを実施。例年は全国から約6万人のデータを集めているが、今回はコロナの影響で一部の自治体にとどまり、約8400人の合計点を集計した。
 それによると、中3男子を除く中高生の各学年(12~17歳)で前年を下回り、女子の方が下げ幅が大きかった。小6の男女も前年を下回った。
 成人や65歳以上の高齢者も、ほとんどの年代で前年をわずかに下回った。テレワークなど日常生活の変化が影響したとみられる。
 調査に協力した順天堂大大学院の内藤久士教授(運動生理学)は「中学、高校で運動部の活動が一斉に制限され、平均値を押し上げる層の子どもたちの運動量が減った」と分析している。 (C)時事通信社