3度目の緊急事態宣言の発令に、文化・エンターテインメント業界では延期や中止、劇場の閉館などの動きが相次ぎ、深い苦悩の声が聞こえてくる。
 今月下旬公開予定だったアニメ映画「映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園」「アーヤと魔女」は延期を発表。東京・渋谷のミニシアター「アップリンク渋谷」は「限界を超える状態で、再投資をしても先が見えない」として、5月20日での閉館を決めた。
 ミニシアター「ユーロスペース」(東京・渋谷)支配人で、ミニシアター支援運動「SAVE the CINEMA」メンバーの北條誠人さんは「文化芸術が人々の心から遠のき、離れていってしまうのが怖い」と不安をにじませる。
 人間国宝の大槻文蔵さんが理事長を務める大槻能楽堂(大阪市)も24日と5月8日の自主公演を中止した。昨年度の自主公演は全て中止、ようやく再開しようとしていた矢先の苦渋の決断だ。
 猪又宏治事務局長は「演者がやりたくない、お客さまが見に行きたくないというわけではない。文化の明かりはともっている。今は我慢」と言葉に力を込めた。 (C)時事通信社