【バンコク時事】タイ北部チェンマイ郊外のゾウ保護施設が、新型コロナウイルスで経済的苦境に陥った飼い主に捨てられ、行き場を失ったネコを引き取っている。これまでに受け入れたネコは約1000匹。来場者が触れ合える「ネコ王国」のコーナーを設け、「癒やされる」と人気を集めている。
 この施設は虐待されたゾウを収容している「エレファント・ネーチャー・パーク」。ゾウ乗りやゾウの曲芸を目玉とする観光施設などから傷ついたゾウ約120頭を保護し、世話している。
 新型コロナの感染拡大後、正門前に「仕事を失い、飼えなくなった」という手紙を添え、ネコが置き去りにされるようになった。閉店に追い込まれたネコカフェの経営者が大量に持ち込むこともあった。そこで施設の一角に昨年末、「ネコ王国」を開園。ネコたちは管理の行き届いた広い敷地で元気を取り戻し、来場者と戯れている。
 新型コロナで観光客が途絶え、ゾウの施設は営業を停止したまま。入場料収入がなくなり運営は厳しい。サンドゥエン園長は「ゾウだけでも大変なのに、ネコまで受け入れるのはおかしいと言われる」と苦笑。「人間と同様に動物にも愛情が必要。動物を救わなくてもいい日が訪れることを願う」と語った。 (C)時事通信社