【ニューデリー時事】インドの首都ニューデリーを管轄するデリー首都圏政府のケジリワル首相は25日、「新型コロナウイルスによる大きな被害は続いている」と訴え、19日に始まった都市封鎖を5月3日まで延長すると発表した。封鎖は26日に終わる予定だった。インド政府によれば、25日午前8時までの24時間に全土で約35万人が新たに感染。首都でも2万4000人を超えている。
 ケジリワル氏は記者会見で「(この1週間で)36~37%だった陽性率が、きょうは29%まで下がった。状況は改善しつつあるが、終わったわけではない」と主張。「封鎖(継続)には世論の支持もある」と訴えた。
 モディ首相は25日のラジオ演説で「中央政府は(デリー首都圏など)各自治体のコロナ対策を支援する」と強調。政府は、各地で不足している医療用酸素の配給を急ぎ、酸素の製造拠点を500カ所以上増設して供給安定を図る構えだ。
 病床や酸素の不足による医療崩壊の危機は続いている。インド紙インディアン・エクスプレス(電子版)は「あと2時間しか酸素が持たない。(酸素供給の)圧力が低下し始めた」と訴えるニューデリーの病院関係者の悲痛な声を伝えた。 (C)時事通信社