スーパーなどで普段購入できるおかずや加工食品に、これまでより賞味期限の長い商品が続々と登場している。新型コロナウイルス流行で自宅で過ごす時間が増え、簡単に食べられるものをまとめ買いしておきたい、というニーズが強まっているためだ。日持ちすることから、食品ロスの削減にもつながると期待される。
 日本ハムがこの春発売した肉じゃがやシチューなどの新ブランド「あじわいレンジ」は、「常温保存のため買い置きの保管場所を選ばない」(広報担当)のが特長。賞味期限は90日。家庭で常備しておけば、在宅勤務の合間などに電子レンジで温めるだけで食べられる。このほか、常温で365日保存可能なウインナーなどの「ストックポーク」も発売。災害時にも役立つ。
 伊藤ハムは、湯せんや電子レンジで温めて食べる「クイックディナー」シリーズの品ぞろえを強化。大袋に「もつ煮」や「角煮」などが1人前ずつ入っており、常温で90~180日保存できる。
 キユーピーが4月から展開しているのは、ポテトサラダなどの冷蔵総菜ブランド「わたしのお惣菜」。スーパーで売られているパックの総菜が通常、消費期限2~4日なのに対し、賞味期限が20~30日と長い。こまめに買い物に行かなくても、「食べたい時にすぐ作りたてのような味が楽しめる」と好評だ。
 調査会社の富士経済(東京)によると、2020年はコロナによる外出自粛の影響で、調理済みの持ち帰り弁当など日持ちのしない「中食(なかしょく)」市場は縮小。一方、自宅で調理が必要な「内食(うちしょく)」は保存性に優れる商品が人気で、主食系の加工食品は前年比4.5%増、おかずなど総菜系は同3.1%増の見込みだ。 (C)時事通信社