【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)欧州委員会の報道官は26日、英製薬大手アストラゼネカに対し、新型コロナウイルスワクチンの大幅な供給遅延が契約違反だとして訴訟を起こしたと明らかにした。EUはアストラ社に契約通りの供給を求めている。
 ベルギーの裁判所で審理される見通し。ワクチン供給をめぐるEUとアストラ社の対立は法廷闘争に発展した。
 欧州委は加盟国を代表し、昨年夏にアストラ社から最大4億回分のワクチンを購入する契約を結んだ。ただ同社は1月、生産の問題を理由に大幅な供給削減を通知。4~6月の供給量も当初予定した1億8000万回分から7000万回分に減る見通しで、EU内での接種遅れにつながっている。
 欧州委報道官は「契約に基づく量のワクチンが確実に素早く供給されるようにしたい」と強調した。ロイター通信によると、アストラ社は契約違反を否定した上で、「いかなる訴訟にも利点はない」と訴えた。 (C)時事通信社