【バンコク時事】新型コロナウイルスの感染が比較的抑えられてきたタイで、3月末から感染者が急増している。26日時点の累計感染者は5万7508人で1カ月前から倍増。バンコクでは行動規制が再強化され、市民生活に深刻な影響を与えている。
 感染はバンコクの歓楽街でクラスター(感染者集団)が発生したのがきっかけで拡大した。政府は昨年12月にバンコク近郊の海鮮市場で発生した第2波に続く第3波と認定。今月14日に1日当たりの感染者が初めて1000人を超え、23日には2000人を突破した。
 バンコクでは26日から公園やマッサージ店が閉鎖され、商業施設やコンビニエンスストアの営業時間は短縮された。また、初めて公共の場でのマスク着用を義務付けた。プラユット首相は23日、国民向けテレビ演説で「警戒を緩めないでほしい」と協力を呼び掛けた。
 観光客の激減で打撃を受けた南部の保養地プーケットは7月から、ワクチンを接種した外国人は隔離なしで入国を認める計画だが、見送りを求める声が上がっている。
 感染は隣国ラオスにも波及した。今月10日まで49人に抑え込んでいた累計感染者は、26日に9倍近い436人に到達。首都ビエンチャンはロックダウン(都市封鎖)措置が取られている。 (C)時事通信社