新型コロナウイルス対策を助言する厚生労働省の専門家組織「アドバイザリーボード」は27日、変異株について「全国的に置き換わっていくことが予想される」との見解をまとめた。全国の新規感染者数は増加しており、感染拡大が高齢者に波及すると重症者がさらに増えるとの懸念を示した。
 国立感染症研究所は変異株感染者110人の調査で、重症化率は5.5%だったとの速報を公表。従来株(約1.6%)より高い一方、症例数が少ないため、重症化しやすいと結論付けることは難しいとの見方を示した。
 座長の脇田隆字・感染研所長は記者会見で、宮城、山形、沖縄各県では感染者数が減少傾向にある一方、「緊急事態宣言やまん延防止等重点措置以外の地域でも、新規感染者数が増加している」と指摘した。
 専門家組織は、関西圏の状況を「20~30代を中心に全年齢層で新規感染者数が高い水準」、東京都を「20~50代の感染拡大により、全体でも感染者数の増加が継続」と分析した。 (C)時事通信社