SBIホールディングスが28日発表した2021年3月期の連結業績(国際会計基準)は、売上高が前期比47.0%増の5411億円、税引き前利益が2.1倍の1403億円といずれも過去最高だった。世界の中央銀行が新型コロナウイルス流行への対応で金融緩和を実施する中、株式市場で取引が活発化。シェア向上や収益源の多様化に伴い、利益は対面大手の一角にも迫る水準に高まった。 
 北尾吉孝社長は東京都内で記者会見し、税引き前利益が大手の大和証券グループ本社(1445億円)と比較しても「ほぼ変わらない水準だ」と強調した。手頃な手数料設定などで、個人投資家の売買代金ベースで4割超を占めるまでに市場で存在感を高めたことや、資産運用部門での好調が背景だ。
 一方、法令違反が明らかになった傘下の金融仲介会社SBIソーシャルレンディング(東京)事業をめぐり145億円の損失を計上。北尾氏は「(事業展開に)癒着と甘さがあった」と反省の弁を述べ、企業統治の在り方を全面的に見直す考えを示した
 最大10行をめどとする地域金融機関との資本提携については「22年3月期までに予定する」とし、21年9月中間決算を経て10行に達するとしていた時期を事実上、後ずれさせた。北尾氏は「(提携は)慌てない。地域金融機関自身の存在価値を高める意志が一番重要だ」と述べた。(C)時事通信社