ヤフーとLINEを傘下に持つZホールディングス(HD)が28日発表した2021年3月期連結決算(国際会計基準)は、売上高に相当する売上収益が前期比14.5%増の1兆2058億円となり、2年連続で1兆円を超えた。新型コロナウイルス感染拡大による「巣ごもり需要」でインターネット通販が好調だった。 
 3月1日のLINE経営統合による売上収益の押し上げ効果は249億円だった。
 本業のもうけを示す営業利益は6.5%増の1621億円。ネット通販事業がけん引し、電子商取引部門の取扱高は24.4%増の約3兆2200億円に達した。スマートフォン決済「PayPay(ペイペイ)」の年間決済回数は前期の約2.5倍の20億回超だった。純利益は、ペイペイに対する出資比率の変動に伴う利益を前期に計上した反動で14.1%減の701億円となった。
 22年3月期連結業績予想は、売上収益が1兆5200億~1兆5700億円。LINE統合効果が通年にわたるほか、統合を受け人工知能(AI)分野など新サービスの創出も進める。
 LINEが個人情報管理の不備で総務省などから行政指導を受けたことについて、ZHDの川辺健太郎社長は「ご心配をお掛けし深くおわびする」と陳謝し、データ管理を強化する意向を示した。(C)時事通信社