菅義偉首相は30日、日本医師会の中川俊男会長、日本看護協会の福井トシ子会長と首相官邸で会談し、新型コロナウイルスワクチンの接種体制構築に協力を要請した。ワクチン普及に向け接種に当たる医療従事者不足の解消が急務となっており、首相は「協力いただける環境を整備する」と表明。中川氏らは「全面的に協力する」と応じた。
 席上、首相はワクチン接種に関し「残る最大の課題は接種体制の確保だ」と強調。打ち手を確保するための具体策として、(1)休日・夜間の接種対価の大幅な引き上げ(2)集団接種に医師・看護師を派遣した医療機関等への支援―を挙げ、接種を促進するために必要な医療従事者への支援を加速させる考えを示した。
 現行のワクチン接種1回当たりの対価は2070円だが、時間外は2800円、休日は4200円にそれぞれ増額。集団接種に医師らを派遣した医療機関には、医師1人1時間当たり7550円、看護師は同2760円を支給する。
 首相は中川氏らに「5月下旬に東京と大阪に自衛隊による大規模接種センターを立ち上げ、自治体の取り組みを強力に後押ししていく」と説明。「多くの医療関係者に接種への協力を頂けるよう、全国の医師会、看護協会にもう一度働き掛けをお願いする」と要請した。 (C)時事通信社