レスリングの東京五輪アジア予選に参加した日本選手団員から出た新型コロナウイルス陽性者が、帰国時に体調不良を検疫所に申告していなかったことが30日、分かった。
 当該団員は11日までカザフスタンで行われた予選に参加。帰国前のPCR検査は陰性だったが、経由地のイスタンブールで発熱や倦怠(けんたい)感を訴え、解熱鎮痛剤を処方されていた。
 スポーツ庁は東京五輪・パラリンピックに向け、感染症対策の徹底などを記した誓約書の提出を条件に、選手や指導者に帰国後の待機措置を緩和し、一定の練習活動を認めている。今回の事例は誓約書に反しているとし、各競技団体の責任で遠征時の対応を徹底するよう求めた。
 日本レスリング協会の福田富昭会長は「事態を真摯(しんし)に受け止め、協会全体で再発防止に努めます。大変申し訳ございませんでした」との談話を出した。 (C)時事通信社