【ワシントン時事】米政府のザイエンツ新型コロナウイルス対策調整官は30日、米国で新型コロナの免疫獲得に必要な回数のワクチン接種を受けた人が、全人口の3割強に当たる1億人を超えたと発表した。1日当たりのワクチン接種数は既にピークを過ぎており、今後は保守層に多い接種に後ろ向きな人への働き掛けが課題になる。
 米国内で使用が認められたワクチンのうち、ファイザー製とモデルナ製は2回、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)製は1回の接種で免疫を獲得できるとされる。ザイエンツ氏は記者団に「接種を決断した人々は、本人だけでなく家族や友人、コミュニティーを守ることになる」と述べ、さらに普及に努める決意を示した。
 疾病対策センター(CDC)によると、米国内のワクチン接種数は、30日時点で延べ2億4000万回余り。全人口の約44%に当たる1億4500万人弱が、少なくとも1回の接種を受けた。65歳以上に限れば、69%近くが免疫獲得に必要な接種を終えている。
 一方、運輸保安局(TSA)は30日、空港や民間機中を含む公共交通機関利用者にマスク着用を義務付ける措置について、9月13日まで延長すると発表した。5月11日までの期限付きの措置だったが、ワクチン普及と並行して引き続き感染拡大防止に努める政権の姿勢を示した。 (C)時事通信社