【パリ時事】路上に散らばるごみ、落書きだらけの壁―。華やかなイメージとは懸け離れたパリの様子を収めた写真が、3月下旬からツイッター上に続々と投稿されている。パリ市は、新型コロナウイルスの感染拡大で清掃作業が遅れていると釈明。1年後のフランス大統領選への出馬がささやかれるイダルゴ市長は、イメージ回復に苦心している。
 パリ市は4月4日、ツイッターに「中傷キャンペーンだ。古い写真やごみ収集前に撮られた写真もある」と投稿し、左派のイダルゴ氏に対する右派勢力の嫌がらせだと主張。「新型コロナにより清掃人員が1割減少している」と弁明した。
 しかし、写真の投稿は止まらず、イダルゴ氏はその後、「清掃事業に関する区の権限を夏前までに強化する」と表明。任期内に市の清掃予算を現行の5億ユーロ(約660億円)から倍増するとした選挙公約の実現を改めて訴え、火消しに努めている。
 パリの汚さは以前から指摘されており、日本人観光客が理想と現実の差に衝撃を受ける「パリ症候群」という単語が生まれたほどだ。市民からは「ポイ捨てをしないなど、個人の意識改革も必要だ」と訴える声も上がる。 (C)時事通信社