4都府県への緊急事態宣言が続く1日、ゴールデンウイーク(GW)は5連休初日を迎えた。「旅先では宿から出ない」「屋外で遊ぶ」。人出が減った行楽地では、新型コロナウイルスを警戒し、遠慮がちに休日を楽しもうとする人の姿もあった。
 利用者が例年より3割ほど少ないという山梨県富士河口湖町のキャンプ場では、東京都町田市の20代の男性会社員が「屋外で、密を避けられるので安心感がある」と訪れた理由を語った。連休中は千葉県にもキャンプに行くといい、県境をまたぐ移動について「普段、都心に通勤していることに比べれば問題ない」と話した。
 時折小雨が降ったこともあり、同町の富士本栖湖リゾートで開催中の「富士芝桜まつり」も人出はまばら。見頃を迎えた芝桜を楽しみに来たという神奈川県大井町の70代男性は「(宣言下の)東京に行くことは考えなかった」と話した。
 午前中から多くの車が東京方面から千葉県を目指した東京湾アクアライン。海ほたるパーキングエリア(同県木更津市)では、子どもを連れた家族が記念撮影をするなどしていた。
 「(滞在先では)観光をせず、宿でゆっくり過ごそうと思う」。夫婦で同県鴨川市の旅館に泊まるというさいたま市の藤田栄子さん(53)は、控えめな行動を心掛けるという。宣言のため大型商業施設が休業中の東京都から足を延ばしたという足立区の男性(46)は「都内は行くところがない」と語り、木更津市のアウトレットモールへと車を走らせた。
 日本屈指の山岳景勝地として知られる長野県松本市の上高地でもGW中は宿泊キャンセルが相次いだ。上高地観光旅館組合の青柳浩一郎組合長(48)は「(観光客に)来てほしいが、感染拡大の懸念もある」と複雑な心境を語った。 (C)時事通信社