東京五輪マラソンのコースを走るテスト大会として、「北海道・札幌マラソンフェスティバル2021」が5日、札幌市内で行われた。大会実行委員会は、8月の五輪本番に向けて重要なテーマとなる新型コロナウイルス感染防止策を徹底。沿道での密を避けるため、事前に観戦自粛を呼び掛けた。この日は約770人を配置し、「観戦自粛」と赤い太字で記したカードを掲げるなどした。
 国内外の参加選手は連日コロナウイルスの検査を受け、全員が陰性。海外勢は専用車で宿泊施設や練習会場などを移動し、外部との接触を避けた。
 レース中、沿道で観戦した人は少なめ。大会後、市内で記者会見した東京五輪・パラリンピック組織委員会運営局次長の森泰夫氏は「非常に少ない観客でできた」と語った。ただ、一部のエリアでは人が集まっていたため、今後さらなる対策の強化を検討するという。
 折しも札幌では、今月2日に過去最多の感染者が確認されるなど再びコロナ感染が拡大しつつある。沿道にいた60代の男性は、コロナ下でのレースに「ぶっつけ本番では(五輪は)できないから」と理解を示した。一方で60代の女性は、「感染者を増やさないためにも、(大会を)やらない方がよかった」と開催に疑問を抱いていた。 (C)時事通信社