【ベルリン時事】ハンガリーの首都ブダペストで、中国名門大である復旦大学のキャンパス設置が決まり、波紋が広がっている。欧州への影響力を強めたい中国と、中国接近を試みるハンガリーのオルバン首相の思惑が合致した計画だが、反対するブダペスト市長は設置の是非を問う住民投票を目指す方針を示している。
 中国にとっては、欧州連合(EU)内での初の大学キャンパス。ハンガリー政府と復旦大の4月27日の合意によると、ドナウ川東岸の敷地に、延べ床面積52万平方メートルの各施設を建設。2024年までに、人文・社会科学や医療科学など、4学部を開設する。
 地元メディアによると、予想建設費は18億ドル(約2000億円)とハンガリーの2019年の高等教育予算を上回り、うち15億ドルを中国からの融資で賄う。主要建設会社は入札なしで中国企業に決まったという。ブダペストに不要な借金を背負わせると、計画に反対してきたカラチョニ市長はメディアに「政府が計画の詳細を公開するまで、建設許可は出さない」と明言し、住民投票も行いたい方針を示した。
 オルバン政権はメディアや司法への圧力をめぐりEUと摩擦を強める一方、中国に接近。1月には、EUで初めて中国製新型コロナウイルスワクチンを承認した。 (C)時事通信社