【ニューデリー時事】インド政府によると、6日朝までの24時間の新型コロナウイルスの新規感染者数は41万2262人で、1日に記録した世界最多を更新した。30万人超は15日連続で、40万人を上回るのは2度目。1日当たりの死者数も3980人とインドでは過去最多となった。
 2~4日には3日連続で新規感染者が前日より減少したものの、5日から再び増加に転じた。3月中旬から続く感染の「第2波」が収まらない状況が続いている。
 首都ニューデリーをはじめ、各地で病床や医療用酸素、医薬品の不足により、患者が適切な治療を受けられない「医療崩壊」状態に陥っている。最近では、南部のIT拠点都市ベンガルールを抱えるカルナタカ州で感染者増加が目立つ。
 感染の有無を判定するPCR検査に関しても、受検や結果報告に遅れが生じている。政府系のインド医学研究評議会(ICMR)は4日、「州をまたいで移動する健康な人」への検査を免除すべきだと勧告。効率的に検査を実施する狙いだが、無症状感染者の州間移動を黙認する苦肉の策と言える。
 政府はワクチン接種の加速を目指す。5日までに1億6000万回以上の接種が終わり、政府は1日から接種対象を45歳以上から18歳以上に拡大した。
 しかし、ワクチン不足から希望者が接種を受けられない問題は解消されていない。首都を管轄するデリー首都圏政府のケジリワル首相は5日、「ワクチン生産が不足している。大規模な供給が必要だ」と訴えた。 (C)時事通信社