【ニューヨーク時事】新型コロナウイルスワクチンを販売する欧米の製薬各社の1~3月期決算が6日、出そろった。世界的なワクチン需要が業績を押し上げ、米ファイザーなど2社が大幅な増収となった。パンデミック(世界的大流行)の終息後も定期的な接種が必要になれば、今後も各社の業績に貢献しそうだ。
 ファイザーの売上高は前年同期比45%増。コロナワクチンの販売額は約35億ドル(約3800億円)と、全体の24%を占めた。通年では260億ドルを見込むが、供給契約増加に伴い一段と膨らむとみられる。ブーラ最高経営責任者(CEO)は「1年以内に再接種が必要になる公算が大きい」と指摘。来年以降の供給についても既に一部の国と合意したという。
 米モデルナは売上高が約19億ドルと、前年同期の約240倍に急増。コロナワクチン関連が大半を占め、同社は通年のワクチン販売額見通しを192億ドルに引き上げた。
 英アストラゼネカの販売額は2億7500万ドルと、売上高の4%を占めた。当局の承認で他社に出遅れた米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)も1億ドルを売り上げた。両社はパンデミック中はワクチンを非営利で提供する方針だが、将来の値上げも視野に入れる。 (C)時事通信社