住友商事が7日発表した2021年3月期連結決算は、純損益が1530億円の赤字(前期は1713億円の黒字)に転落した。通期の赤字は15年3月期以来6年ぶりで過去最大。新型コロナウイルス感染拡大でマダガスカルのニッケル鉱山が操業を停止したほか、電力インフラ事業でも工事が遅延するなどし、減損を含む一過性損失が3510億円に膨らんだ。
 21年1~3月期は拠点の整理や撤退を進めた鋼管事業で210億円、電力インフラ事業で280億円の損失を計上。繰り延べ税金資産の取り崩しも発生し、通期の赤字幅は従来予想の1200億円から拡大した。
 一方、22年3月期はコロナ収束に伴う鋼材事業や自動車製造事業の回復で、純損益は2300億円の黒字転換を見込む。
 オンラインで記者会見した塩見勝常務は「多額の損失計上は大変遺憾。当期の構造改革を将来の利益成長にしっかりつなげる」と述べた。 (C)時事通信社
〔写真説明〕