プロ野球とサッカーのJリーグは以前から、緊急事態宣言中でも有観客開催は可能との認識だった。プロ野球の斉藤惇コミッショナーは、11日までの宣言発出を受けて対象地域での原則無観客を決めた際、「お客さんあってのもので、単に野球をやるのがプロ野球ではない」と述べ、政府の要請に反論していた。
 プロ野球では無観客を避けるため、宣言対象地域で予定されていた試合の一部を延期。その中には11日の期間終了を想定したものもあり、11日からのヤクルト―広島2連戦(神宮)は有観客開催を目指して12日からの2連戦に変更した。
 Jリーグは11日までの計11試合で無観客開催を決定。宣言前は基本的に上限5000人で公式戦を実施しており、今回の制限緩和で元に戻る形だ。だが、大阪府は原則無観客を継続する方針。G大阪などは主催試合の最大2割超で入場料収入が見込めない懸念が出てきた。感染状況により、他の自治体が同様の検討をする可能性も否定できない。
 プロ野球は8日、Jリーグは11日の実行委員会で今後の対応を協議。ただ、観客の上限付きでこれまでの減収分を一挙に取り戻せるわけではない。さらに愛知、福岡が対象地域に追加される。試合運営、経営面で予断を許さない状況は続く。 (C)時事通信社