衆院予算委員会は10日午前、菅義偉首相と関係閣僚が出席して集中審議を行った。首相は、今夏の東京五輪・パラリンピックについて「国民の命と健康を守り安全安心な大会が実現できるように全力を尽くす」と述べ、開催を目指す考えを重ねて強調した。立憲民主党の枝野幸男代表への答弁。
 枝野氏は「国民の命と暮らしを守ることとの両立は不可能だ。判断の先送りはできない」と述べ、大会の中止や延期を迫った。首相は、出場選手らの行動範囲を限定し、違反した場合は参加資格を剥奪するなど、新型コロナウイルス感染対策を徹底すると説明した。
 31日まで延長した緊急事態宣言の解除基準に関しては「ステージ3になることを目安として一日も早く解除できるように対策を徹底する」と述べた。枝野氏は「基準が間違っている」として、1日当たりの新規感染者数が東京都で100人以下に厳格化するよう求めた。
 首相は宣言発令や解除に関し「最終判断の責任は全部、私にある」とも語った。感染状況については「大都市を中心に全国に広まって高い水準にある」との認識を示した。大阪府や兵庫県での病床逼迫(ひっぱく)、変異ウイルスの拡大も挙げ「宣言を延長し、高い効果の見込まれる措置を徹底する」と強調した。自民党の橋本岳氏への答弁。
 公明党の国重徹氏は、国産ワクチンの開発促進に向け、承認手続きの迅速化を求めた。首相は「より速やかに承認できるような制度の見直しを検討する必要がある」と語った。 (C)時事通信社