参院予算委員会は10日午後、菅義偉首相と関係閣僚が出席し、午前中の衆院予算委に続いて集中審議を行った。首相は同日本格化した高齢者向け新型コロナウイルスワクチン接種について「加速させ、国民の命と暮らしを守っていきたい」と述べ、7月末までの完了を目指して全力を挙げる考えを示した。立憲民主党の蓮舫代表代行への答弁。
 河野太郎規制改革担当相は、接種の担い手不足解消に向け、現在勤務していない「潜在看護師」が従事した場合、配偶者の扶養から外れて社会保険料の負担が発生する「130万円の壁」の対象外とする方針を示した。「(年収で)130万円を超えると扶養から外れてしまうとちゅうちょされる方がいた。今回は超えても外れない」と明言した。国民民主党の舟山康江政調会長への答弁。
 高齢者接種について、河野氏は「スケジュール通りに進んでいる」と強調。各自治体が必要とする量のワクチンも、6月末までに行き渡ると説明した。
 一方、国際オリンピック委員会(IOC)が発表した東京五輪・パラリンピックに参加する各国選手団へのワクチン提供をめぐり、蓮舫氏は「国民の納得につながるのか」と疑問を呈した。首相は「国内向けとは別に追加的に供給される。既存のワクチン供給に影響を与えるものではない」と理解を求めた。 (C)時事通信社