東京都は10日、東京国立博物館(台東区)や東京国立近代美術館(千代田区)など都内五つの国立の文化施設について、新型コロナウイルスの緊急事態宣言の延長期間に入る12日以降も休業するよう文化庁に申し入れた。同庁は5施設を12日から再開させる予定で、宣言の措置をめぐり同庁の対応が都方針と食い違う格好となった。
 政府は宣言の延長期間中、床面積1000平方メートル超の大型施設について午後8時まで営業を認める方針を決定。一方で、各知事の判断で休業要請もできるとした。このため都は、博物館や美術館、百貨店などの大型施設に休業を要請していた。
 小池百合子知事名で文化庁の都倉俊一長官に宛てた申し入れ書では、措置決定後、同庁に繰り返し休業を要請してきたが、5施設は12日から再開し、特に東京国立近代美術館は16日までの間、夜間開館を行う方針であると指摘。休業継続を「改めて強く要請する」と明記している。 (C)時事通信社