日産自動車が11日発表した2022年3月期連結業績予想は、純損益が600億円の赤字と3期連続の赤字になる見通しとなった。車載用半導体の不足などに伴う原材料費上昇や、電動車といった新型車開発の費用増加が響く。
 同時に発表した21年3月期連結決算は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う販売低迷などで純損益が4486億円の大幅赤字(前期は6712億円の赤字)となった。三菱自動車も同日、21年3月期連結決算を公表し、純損益は3123億円の赤字(同257億円の赤字)だった。仏ルノーと連合を組む日産と三菱自は、ともに2期連続の赤字。トヨタ自動車やホンダに比べ業績の回復が遅れ、苦境が鮮明となっている。
 日産の内田誠社長兼最高経営責任者(CEO)はオンライン記者会見で、22年3月期も純損益の赤字が続く見通しとなったことについて、「半導体不足など大きなビジネスリスクに直面している」と危機感を示した。
 日産の21年3月期は、売上高が前期比20.4%減の7兆8625億円、本業のもうけを示す営業損益は1506億円の赤字(同404億円の赤字)と赤字幅が大きく拡大した。
 三菱自の21年3月期は、売上高が35.9%減の1兆4554億円、営業損益は953億円の赤字(同127億円の黒字)に転落。純損益の赤字は、人員削減や欧州市場での販売体制縮小など事業構造改革の費用計上が影響した。
 三菱自の22年3月期は主力の東南アジア市場での販売回復を見込み、増収、黒字化を予想。同社の加藤隆雄社長兼CEOはオンライン会見で「構造改革は想定以上の速度で進んでおり、今期は黒字化を達成する」と強調した。 (C)時事通信社