名城大の研究チームは12日、英国型や南アフリカ型など新型コロナウイルスの主要な変異株の識別を1時間半程度でできる検査法を開発したと発表した。従来は、専用装置を持つ機関に検体を送るなど数日かかっていたが、通常のPCR検査用装置をそのまま使えるため、解析期間は大幅に短縮し、費用も10分の1程度で済むという。
 名城大薬学部の神野透人教授らは、PCR法で増幅した遺伝子に蛍光物質を加えて徐々に加熱すると、変異した部位によって蛍光が消える温度が異なる現象を利用。従来型105検体、英国型の変異株104検体を調べた。
 その結果、正しく判定した割合は、従来型で100%、英国型で93.3%(97検体)に上った。英国型の残り7検体も「英国型の疑い」で、誤って「従来型」としたものはなかった。
 南アフリカ型やブラジル型など他の変異株も判別可能だといい、神野教授は「市中の変異がどう広がっているかを迅速に捉える上で、有効性が高い」と話している。 (C)時事通信社