【ベルリン時事】世界保健機関(WHO)や国際社会の新型コロナウイルス対応を検証する独立パネル(委員会)は12日に発表した報告書で、中国の初動遅れで「貴重な時間が失われた」と批判した。中国以外の多くの国についても、当初は「科学を軽視した」などと指摘した。
 独立委は1月の中間報告でも、中国は「(初期段階で)より強力な公衆衛生上の措置が取れたのは明白だ」などとの見解を示していたが、今回はより直接的な表現を使った。
 報告書は中国について、国際保健規則にのっとったWHOへの公式な通告は「迅速な予防措置を取るにはあまりにも遅く、貴重な時間が失われた」と指摘した。中国以外も「多くの国が積極的感染封じ込め策でなく、見極めの姿勢を取った」と批判。こうした国々は「協調性がない、戦略に一貫性がないか全く存在しない、政策決定における科学の軽視」という特徴があったと断じた。
 WHOによる「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」宣言が、昨年1月30日の緊急委員会で決まったことについても「(その前の委員会が開かれた)22日で、宣言の要件は満たしていたと考えられる」と遅れを指摘した。
 独立委は、中国やWHOの初動に批判が集まっていた昨年5月のWHO総会で、客観的な検証をするために設置が決まった。 (C)時事通信社