岐阜県下呂市は13日、山内登市長(63)と田口広宣副市長(58)が4月末から5月上旬にかけ、医療従事者分の新型コロナウイルスワクチンの接種を受けていたと発表した。接種予定だった医療従事者のキャンセルが生じ、廃棄を避けるため接種を決めた。両氏は2回目も受ける予定。
 市内では4月26日から高齢者施設でのワクチン接種が行われているが、一般の高齢者向けは5月15日から。山内市長は「ワクチンは1本も無駄にできない。コロナ対策の最高責任者として市民の命を守るため、感染による行政の空白を作らないよう、接種を決断した」とコメントした。
 市によると、医療従事者分のキャンセルは4月30日と5月6日の2回発生。病院側から報告を受けた山内市長が接種を決めたという。市はこれまで接種の事実を明らかにしてこなかったが、茨城県城里町、兵庫県神河町で同様の事案が相次ぎ発覚したことを受け、急きょ公表した。
 一方、大阪府河南町でも森田昌吾町長(64)や副町長、職員ら計48人が医療従事者枠を使って今月6日に先行接種を受けていたことが13日、判明した。森田町長は「自分も接種現場に滞在し、状況把握や改善指示などを行っており、今回の接種は問題とは考えていない」とコメントした。 (C)時事通信社