【ニューデリー時事】新型コロナウイルスの感染「第2波」が続くインドで、与党インド人民党(BJP)の支持母体であるヒンズー至上主義団体、民族奉仕団(RSS)のトップが、国民に「総ざんげ」を求める主張を展開し、波紋を呼んでいる。
 RSSトップのモハン・バグワト氏は15日にインターネット上で行った支持者向け演説で、昨年9月がピークだった第1波の後、「政府や国民の怠慢」が「第2波」を招いたと批判した。国民の責任にも言及することで、コロナへの対応をめぐって強まっているモディ政権への風当たりを和らげる狙いがあると受け止められている。
 演説に対し、インターネット交流サイト(SNS)には、支持者からとみられる称賛のコメントが書き込まれた。一方で「同意できない。政治家が国を破綻させた」「モディ首相に直接電話で指導しろ」と反発する声も相次いでいる。
 インドのコロナ対策をめぐっては、モディ首相が1月下旬に「インドは世界で最も多くの人命を救うのに成功した国の一つだ」と自賛。閣僚らがコロナ封じ込めに成功したとアピールしたことも、人心の緩みにつながったと指摘されている。
 3月中旬に始まった「第2波」では、4月22日以降、1日当たりの新規感染者が30万人以上に及ぶ厳しい状況が続いており、首都ニューデリーでは17日に終了予定だった都市封鎖を24日まで延長することが決まった。延長は4度目。モディ政権は厳格な封鎖措置の導入に消極的で、地方政府に対応を丸投げし、医療用酸素や医薬品の供給を制御できずに「医療崩壊」を招いたことで、批判を浴びている。 (C)時事通信社